国際開発協会(IDA)は50年以上にわたり、世界中の最貧国74カ国で困難かつ複雑な課題に取り組んでいます。IDAの資金は、借入国に住む15億人の生活に有益な変化をもたらしています。1960年以降、IDAは、114カ国における開発の取組みを支援してきました。(「アルファベットでみるIDA:各国の主な成果」をPDF形式でダウンロード)
IDAは、エボラ出血熱の流行国支援から、アフガニスタンの復興、気候関連の災害に取り組む国々への援助に至るまで、主要な開発課題に対応する機関として認識されています。世界の最貧国に特化し、地球規模の複雑な課題に対応する使命とセクター横断的な知識、資源を備えた国際機関としては他に類を見ません。
さらにIDAは、従来の活動をそのまま繰り返すのではなく、革新的取り組みを進めています。太陽光を利用した住居の照明や企業への電力供給など、各国が従来のエネルギー源から脱却できるよう支援し、変化を続ける環境の影響に対処する一方で、長期的には気候変動に迅速かつ適切に対応できる強靭な社会の構築を図っています。また、女性などの脆弱層を平等な立場で社会に取り込むための新しい方策を見出そうとしています。さらに、紛争や災害の影響を受けた国が、安定と成長に向けた歩みを軌道に乗せられるよう、長期的な支援を提供しています。
雇用創出、清潔な水へのアクセス、教育、道路、栄養、電力などにおけるIDAの支援を通じて、何億もの人々が貧困から脱け出しています。
IDAの増資は3年ごとに行われ、その資金は先進国や途上国のドナー、そして世界銀行グループの機関である国際復興開発銀行(IBRD)と国際金融公社(IFC)からの拠出で賄われています。
IDAの支援は効果を上げています。IDAの「卒業国」となった国は37カ国にのぼります。これらの国は、IDAの支援に頼る必要のないレベルまで経済発展を遂げ、多くはIDAのドナー国となっています。各国が制度や能力を構築し、自らの開発資金を賄えるように支援することが、IDAの優先課題です。
IDAは、気候変動、ジェンダー、脆弱性・紛争・暴力、雇用ならびに経済的変革、ガバナンス・組織制度の構築といった分野別の課題にも取り組んでいます。詳細は、各ページをご覧ください。本ページでご紹介する国々は、IDAの適格国です。詳細は、下記のリンクをご覧ください。
IDAの借入国:http://ida-ja.worldbank.org/about/borrowing-countries